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みなさん、こんにちは。
野球の練習というとどのようなイメージがあるでしょうか?
よく言われるのが、野球の練習は長時間の練習というイメージです。
そもそもなぜ長時間練習する必要があるのでしょうか?
今回はその理由とそれらを改善するための色々な取り組み、工夫についてお話しします。
なぜ野球は長時間練習になるのか?
待ち時間が長い
野球の練習は待ち時間が多く、とにかく効率が悪い。
これが長時間練習につながる理由です。
例えばノックで言えば 9箇所のポジションに2、3人、
もしくは5,6人並んで順番を待つことになります 。
もし6人いた場合、6×9=54人、
1時間のノックを受けた場合、
約1分間でボールを1球しか受けることができない計算になります。
ただこれはひとつのポジションに対して
1プレイで完結する練習をやった場合のみの話になりますので、
これにプラスしてカットプレーやゲッツーの練習などを行った場合、
一人当たりのボールを受ける本数はもっと短くなります。
さらにこれに加えて練習でミスをした場合、
指導者からその場で罵声を浴びて、練習がストップする場面も多々あり、
その時間を含めると1時間で1球も受けられないかもしれません。
つまり一人当たりのノックを受ける本数を増やすために
練習時間が3、4時間と費やされることになるのです。
バッティング練習でも2箇所3箇所でバッティングケージを組んでバッティング練習を行いますが
それにも順番が付くため もし先ほどの54人が同じ数だけの量を打つと仮定すると
選手の人数54人÷バッティングケージ3箇所で18、
60÷18で3.33、つまり一人当たり約3分程度のバッティングしかできない計算になります。
このように待ち時間の長さが1日トータルでの練習時間の長さに繋がっているのです。
たくさん練習すれば上手くなる?
待ち時間の多さと同じで日本では未だに
「たくさん練習すれば上手くなる」
という考え方がはびこっています。
何も考えずに長時間練習をすると
必然的にその練習は「やらされた練習」となってしまいます。
そして「やらされた練習」は、指導者の目を盗んで、
サボることに繋がるので、生産性が低くなるのです。
そもそも人間の集中力は一日中持つということはありませんので、
短い時間でまとめたほうが効率的かつ生産性の高い練習に繋がるのです。
練習時間を短くするには?
ではこの長い練習時間を短くすることはできないのでしょうか?
様々な方法があるので、それぞれ見ていきましょう。
入ってくる選手の人数を規制する
甲子園の常連校では入ってくる選手をしっかり見たい、
全員が試合に出れるように配慮したいという考え方から
チームに入ってくる選手の人数を規制するチームがあります。
たしかに入ってくる選手があまりにも多すぎると
指導者の目が行き届かない可能性が出てくるでしょう。
人数が多すぎると練習環境が整っていない場合、
練習ができない選手が出てくる可能性があります。
人数を規制することによって
一人当たりの練習量がしっかり確保でき、
練習の効率化につながるのです。
ただこれは人数の多くなりがちな甲子園の常連校の話であって、
小学生の学童野球、中学校の部活動(これも地域によりますが)で
そこまで大人数にならない場合は、人数を規制する必要はないでしょう。
最初の練習で見込みのない選手には練習をさせない
これはひどい話ではありますが、
甲子園の常連校では人数が多すぎるがゆえに
最初の練習で見込みがないと判断した選手に関しては
そもそも練習をさせずに練習の補助だけさせるという扱いをするところもあるのです。
これにより見込みのある選手だけ
練習させることによって練習効率を上げるのですが、
そういったチームは練習できる人数を規制しても長時間練習になりがちです。
このようなチームはそもそもの話になりますが、
入る前にしっかりとリサーチして避けるべきでしょう。
複数の練習場所で人数を分けて練習する
これは練習環境が充実しているチームでの話になりますが、
複数の練習場所で人数を分けて練習するという方法です。
待ち時間を解消する意味では効果的で、
同じ練習量で時間を短縮できるので、
練習環境が充実していれば積極的に取り入れるべきでしょう。
グループに分けて練習する
これは先ほどの練習環境に恵まれていなくても、できる方法です。
まずチームメンバーをいくつかのグループに分けて
バッティング、ノック、トレーニングのグループにわけます。
一番グラウンドのスペースを使うのがバッティング、ノックになるため、
バッティング中のノックはグラウンドの横を使ってのサイドノックで行います。
ノックに関しては最後に連携の練習でグラウンド全体を使いますが、
その間はティーバッティングやケージでのバッティングを行います。
このようにグループに分けて練習することで練習時間を短くすることが可能です。
練習でと同じくらい必要なものは?
練習も大切なのですが、練習と同じぐらい大切なものがあります。
結論を申し上げるとそれは栄養補給と休養です。
ではこの2つについてみてみましょう。
栄養補給
いくら練習しても栄養補給が足りなければエネルギーが不足してしまいます。
エネルギーが不足すると体内では筋肉を分解して、
それをエネルギーとして使うことになります。
野球は瞬発力のスポーツで、瞬発力は筋肉の大きさに比例していくため
筋肉が分解されるということはそれだけパフォーマンスが下がってしまうのです。
これを避けるために練習前に栄養補給、練習中も可能であれば
水分補給のときにアミノ酸を混ぜて飲むことで筋肉の分解を避ける工夫をしましょう。
休養
栄養補給と同じで大事なのがこの休養になります。
日本では昔から「練習を1日休めば、取り返すのに3日かかる」という迷言がある通り、
休むことは悪だというイメージがあるのです。
しかし練習では必然的に消耗するため、
それに併せて休養も取らないと回復・成長につながらないのです。
ウエイトトレーニングでもトレーニングした部分の筋肉は傷ついていて、
栄養と休養をしっかり取ることで、
トレーニング前よりも強くなっていくので、休養はとても大切なのです。
まとめ
では今回のまとめです。
・野球の練習が長くなるのは、待ち時間が多いから
→人数規制や練習場所の有効活用、グループ分けなどで練習の効率化を図る
・練習と同様に栄養補給、休養を大切にする
野球の練習に関しては頭で考えて工夫をしないと
長時間になるリスクが高いですので、
グラウンドでできる練習をとにかく効率的になるよう工夫する必要があります。
頭を考えて、工夫して練習することで成長に繋がりやすくなりますので、
この記事を読んだ選手、並びに指導者の方へのヒントになれば幸いです。
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