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野球における球数制限のルールが発表されて、

驚いている方も多いのではないでしょうか。

1人のピッチャーが完投して完全試合を達成するケースも少なくないので、

ピッチャーの登板サイクルも大きく変わることが予想されます。

そこで、本記事では、野球における球数制限について詳しく解説します。

導入背景や意見についても紹介しますので、

野球における球数制限に興味のある方はぜひ、参考にしてください。

野球における球数制限とはピッチャーの投球数のこと

そもそも、野球における球数制限とはピッチャーの投球数のことを指します。

2021年5月時点では、甲子園大会の球数制限ルールは

1週間に500球までと規定されていました。

なお、プロ野球には球数制限のルールはありません。

子供の身体への影響や将来性を重んじる学生野球ならではのルールでしょう。

これにより、大会の決勝や準決勝の日程から逆算して、

ピッチャーをどのように運用すればいいのか作戦を練る必要が出てきました。

もともと甲子園にはこのようなルールはなかったのですが、

各校のエースピッチャーが長いイニングを投げ切る場面が多く見受けられました。

そのため、身体に大きな負担がかかるのではないかということが懸念され、

このような球数制限のルールが設けられたといわれています。

具体的には、2020年の選抜高等学校野球大会から、

投手の球数制限ルールが導入され始めました。

投手の肩への負担を軽減するための措置でもあり、

地方大会も含めて球数制限ルール導入が決定しています。

野球界で問題となっているのが、

1週間で500球以上の投球を禁止するという球数制限ルールです。

9回を完投しても100球~150球程度の投球でおさまるのが一般的であるため、

1週間500球という投球数でどこまで投手の投球を

制限することが出来るのかということが課題となっています。

野球における球数制限の導入背景は?

では、なぜ、このような球数制限のルールが設けられたのでしょうか。

球数制限のルール導入の大きな理由として挙げられるのが、

選手の健康管理でしょう。

ピッチャーが1試合に多くのボールを投げると、

肩や肘に大きな負担がかかります。

これが頻繁に続くと疲労が溜まり、

最悪の場合は故障に繋がることも考えられます。

1度、故障してしまうと復帰には多くの時間がかかり、

なかには、2度とボールを投げれなくなってしまう選手もいるほどです。

さらに、イップスなどの投球に対して

精神的なダメージを感じてしまうことに繋がるケースもあります。

ピッチャーに野球を継続する意志があり、

大学野球やプロ野球への進路を考えている場合だと

デメリット以外のなにものでもありません。

そういったリスクを回避するために、球数制限のルールが導入されました。

野球における球数制限によってなにが変わる?

野球における球数制限によって状況が変化すると考えられている項目は、

おもに下記の3点です。

  • 選手のケガ防止
  • 控えのピッチャーにもチャンスがある
  • 観客もピッチャーの様子を楽しめる

それぞれ順番に解説します。

選手のケガ防止

選手のケガ防止というのが、

球数制限のルールにおける大きな変化といえるでしょう。

球数制限のルールにより選手生命の寿命が伸び、

将来有望なピッチャーがケガでその後の道を断たれることを防止することが出来ます。

控えのピッチャーにもチャンスがある

これまでの甲子園大会では、

チームのエースピッチャーがほぼ全ての試合を完投するスタイルが一般的でした。

しかし、球数制限のルールではエースが投げ続けることができなくなるため、

必然的に控えピッチャーが登板できる試合が出てきます。

甲子園という大舞台で投げる経験、

メディアやスカウトの目に留まる可能性を考慮すると、

控えピッチャーには嬉しい制度といえるでしょう。

観客もピッチャーの様子を楽しめる

球数制限のルールによって、

チームはより綿密な投手の登板管理をする必要が出できます。

チームとしては悩ましい問題ですが、

観客にとってはチームが誰を先発にもってくるか、

継投はどうするのかなど予想するという楽しみ方が生まれます。

これからの高校野球はエースピッチャーのみならず、

控えピッチャーのデータにも目を通す必要があるでしょう。

野球における過去の投球数は?

野球における過去の投球数でいうと、

斎藤佑樹投手(元北海道日本ハム)の投球数が多いことが有名です。

田中将大投手(現東北楽天)との決勝戦が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

大会を通じての投球数は948球にもなり、壮絶な球数となっています。

このような甲子園の有名な試合の投手の1週間あたりの投球数はどのようになるのでしょうか。

1週間の投球数で見ると、斎藤佑樹投手が約690球となっているため

2020年から導入される1週間500球ルールに引っかかることになります。

野球における球数制限に対する意見は?

この1週間500球という球数制限のルールには、さまざまな意見があります。

メジャーリーガーのダルビッシュ投手は、

1週間に2試合しかない場合、1試合250球投げられるし、

子どもたちの体を守ること、一人でも多くの楽しい思い出を作ることをメインに

ルールを考えなければならないのではないかと述べています。

メジャーリーガーのダルビッシュ投手も批判的な意見ではないものの、

その意図は球数制限に反対するものではなく、

もっと厳しい制限が必要といった意見に思えます。

まとめ

では今回のまとめです。

今回のまとめ

野球における球数制限の導入背景は過去にそれが原因でケガやイップスになった選手がいたため
そのようなケガやイップスを予防する

野球における球数制限によるメリット
→選手のケガ防止
→控えのピッチャーにもチャンスがある
→観客もピッチャーの様子を楽しめる

野球における球数制限に対してダルビッシュ投手は子どもたちの体を守ること、一人でも多くの楽しい思い出を作ることをメインにルールを考えなければならないのではないかと述べている

本記事では、野球における球数制限について詳しく解説しました。

野球における球数制限は、

ピッチャーや各選手のことを第一に考えたルールです。

ケガのリスクが高まったり1人1人の選手生命にも大きく関わります。

ただ、球数制限のルールによって多くのピッチャーにチャンスが回ってくることも事実です。

ぜひ本記事を参考に、野球における球数制限を把握して試合観戦を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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